会社を辞めたあと、失業保険はいくら入るのか、いつから入るのか。相談を受けていて、いちばん多い質問です。2026年8月1日に金額が上がり、自己都合で辞めたときの待ち時間も2025年4月から短くなりました。いまの数字で整理します(2026年8月21日現在)。

田中 優作
ぷらねっと広島支社の営業担当。求職者支援訓練の就職サポートも行っている。
もらえるのは、こんな方
雇用保険に入っていて、辞める前の2年間に被保険者だった月が通算12か月以上あることが原則です(ハローワークの案内)。倒産や解雇で辞めた方、契約が更新されなかった方などは、辞める前の1年間に6か月以上あれば受けられます。月の数え方は、賃金の支払いの基礎になった日が11日以上、または時間数が80時間以上ある月を1か月と数えます。
働く意思と能力があって、仕事を探していることが前提です。すぐに働けない状態のときは受け取れませんが、病気やけが、妊娠・出産・育児、介護などで30日以上働けない場合は、受給期間の延長を申請できます。
1日いくらもらえるか(2026年8月1日に上がりました)
辞める前6か月の賃金を180で割った額が賃金日額です。その50%から80%が基本手当の日額になります。賃金が低い方ほど割合が高くなる仕組みです。60歳から64歳の方は45%から80%になります。
日額には年齢ごとの上限があります。2026年8月1日から、次の額に上がりました(厚生労働省の発表)。
| 離職時の年齢 | 1日あたりの上限 | 前の額からの変化 |
|---|---|---|
| 30歳未満 | 7,450円 | +195円 |
| 30歳以上45歳未満 | 8,270円 | +215円 |
| 45歳以上60歳未満 | 9,110円 | +240円 |
| 60歳以上65歳未満 | 7,830円 | +207円 |
上限に当たる方だと、45歳以上60歳未満で1か月およそ27万円です。上限を超える分は出ませんので、辞める前の給与が高いほど、割合としては目減りします。
何日分もらえるか
日数は、辞めた理由と年齢、雇用保険に入っていた期間で決まります(ハローワークの案内)。同じ会社に長くいた方ほど長くなります。
| 年齢 | 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | — |
| 30歳以上35歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
| 35歳以上45歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
| 45歳以上60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
| 60歳以上65歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
| 年齢 | 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全年齢 | 90日 | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
障害のある方など、就職が難しいと認められた方は別の表になります。45歳未満は1年未満で150日、1年以上で300日。45歳以上65歳未満は1年未満で150日、1年以上で360日です。
いつから入るか
手続きをした日から、すぐには入りません。段取りが決まっています。
まず、離職票を持ってハローワークで求職の申し込みをします。そこから7日間は待期といって、誰でも支給されません。自己都合で辞めた方は、待期のあとにさらに給付制限があります。この給付制限は、2025年4月1日以降に辞めた方は原則1か月です(厚生労働省の案内)。2025年3月31日以前に辞めた方は原則2か月のままです。
5年のあいだに2回以上、正当な理由なく自己都合で辞めて受給資格の決定を受けている方は3か月になります。重大な理由で解雇された場合も3か月です。
そのあとは4週間に1回、認定日にハローワークへ行きます。認定を受けてから、およそ1週間で口座に振り込まれます。会社都合で辞めた方なら申し込みからおよそ1か月、自己都合の方ならおよそ2か月が、最初の振り込みまでの目安です。
自己都合で辞めても、給付制限が外れる場合があります
2025年4月から、辞める前1年以内、または辞めたあとに教育訓練を受けた方は、給付制限が解除されるようになりました(厚生労働省の案内)。当てはまるのは、教育訓練給付金の対象になる訓練、公共職業訓練等、短期訓練受講費の対象になる訓練、これらに準ずるものとして定められた訓練です。受講を始めた日が2025年4月1日以降であることと、途中で辞めていないことが条件になります。
自分が受けた訓練、これから受ける訓練が当てはまるかどうかは、ハローワークで確かめてください。1か月早く受け取れるかどうかは、生活に直に効きます。
手続きに持っていくもの
離職票の1と2、マイナンバーカード、写真2枚(タテ3.0センチ×ヨコ2.4センチ)、本人名義の預金通帳かキャッシュカードを持っていきます。マイナンバーカードをお持ちでない方は、個人番号が分かる書類と、運転免許証などの身元確認の書類を用意してください。写真は、毎回マイナンバーカードを提示するなら省けます。
離職票は会社から届きます。辞めてから2週間ほど経っても届かないときは、会社に問い合わせてください。
広島県の方は、広島労働局のリーフレットに手続きの全体が16ページでまとまっています。山口県の方も、内容は同じです。
お金が入るまでの間に、力をつけるという道もあります
待っている間に資格を取ったり、新しい仕事の基礎を学んだりする方もいます。ぷらねっとは広島市で職業訓練校を運営していて、受講料は無料です(テキスト代や検定の受験料は自己負担)。
山口県・広島県で次の仕事をお探しの方へ
株式会社ぷらねっとは、山口県周南市に本社、広島市に支社を置く人材会社です。失業保険を受け取りながらの仕事探しについても、ご相談いただけます。求人は登録なしでご覧いただけます。