履歴書が出来上がったら、次に通らなけらばならないのは「面接」ですね。
履歴書がラブレターなら、面接は、お見合いの場!自分の良いところをしっかり見て頂き、等身大の自分を認めて頂けるよう対策をしましょう。
入社してからが本当の勝負!とはいえ、面接官に好感を持っていただき、自分の「売り」を引き出して頂くためのノウハウをお伝えします。
但し、入社したいあまり、自分を誇張しすぎたり、飾りすぎるのは逆効果。
たとえ、嘘で飾った自分を認めてもらっても、入社後、自分が上げたハードルにつまずくのは、何より自分自身です。
挨拶
面接の瞬間は、初対面の瞬間、つまり第一印象が決まる瞬間です。 第一印象は3秒で決まる!といわれています。 また、メラビアンの法則(アメリカの心理学者)では、初対面の人を以下で判断、印象が決まるといいます。
- 視覚(見た目) 55%
- 聴覚(声) 38%
- 言葉(内容・意味) 7%
この要素をすべて含み、最初にすること、それは「挨拶」です。挨拶の大切さをご理解いただけたでしょうか。 これより、挨拶のうち、お辞儀とあいさつの言葉をご紹介します
お辞儀
お辞儀の基本は、正しい立ち位置から。背中が曲がっていたり、姿勢が悪かったら、お辞儀もきれいになりません。まずは、背筋をピンと伸ばし、正しい立ち位置から始めます。
- まっすぐ起立の姿勢。視線は、挨拶する相手の目、又は少しだけずらした程度。睨みつけないよう注意。
- 背骨を真直ぐに保ち、お尻から「く」の字に身体を曲げる。(この時、頭だけうな垂れると、姿勢が乱れる)
- 曲げ切った位置で、一息静止。
- 曲げた時より、ゆっくりと身体を基の位置に戻す。
お辞儀は、頭を下げる角度で印象が変わります。ちょっとした軽い挨拶は、会釈(15度)、一般的なお辞儀は普通礼(30度)、感謝や謝罪の意を表明するときは敬礼(60度)・最敬礼(90度)。TVの謝罪記者会見で良く見かけるお辞儀は最敬礼で、3.の一息静止が、通常より長いです。ここで、すぐに頭を上げると、心から謝っているという誠意が伝わらないですね。挨拶の言葉、ありがとうございます。よろしくお願い致します・・・等は、相手の目、又は少しだけずらした程度を見て、元気な声ではっきりと発音します。それからお辞儀をします。声→お辞儀の順番。
お辞儀をしながら声を発すると、しっかり相手に声が通らず、モゴモゴした感じになり、感情が伝わりにくくなるので気を付けましょう。
では、お辞儀を中心に面接時の挨拶を見ていきましょう。
<入室〜着席>
- ドアをノック(軽く3回)
- 「どうぞ、お入りください」という声がかかったら、ゆっくりとドアを開ける。
- 屋に入ったら、ノブから手を放さず、ゆっくりと自分の手で静かにドアを閉め、面接官に向かって●普通礼。
- 勧められた席の椅子の置の脇までゆっくり進み、面接官を向いて●普通礼。
- 「○姓○名」と申します、どうぞよろしくお願い致します」●敬礼。
- 「どうぞ、おかけください」と言われたら、「失礼致します。」と言って●会釈、着席。
<終了〜退室>
- 「ありがとうございました」と、座ったまま●会釈。
- 立ち上がり、「本日は、お時間を頂き、どうもありがとうございました。よろしくお願い致します。」とすべての面接官に向かって●敬礼又は最敬礼。ドアへ。
- ドアまで戻ったら、立ち止まり、面接官の方を向いて●普通礼。
- ゆっくりとドアを開けて退室する。ノブの持ち手を持ち直し、静かに閉める。
面接本番
面接を受ける時の心構え
面接は、自分自身を売り込む場です。大切なことは、応募した企業が、どんな人材を求めているのか、ということを意識するということです。そのためには、募集情報や、企業情報を事前によく理解し、面接中の質問に答える際には、このことを意識してください。多数ある自分自身の良いところのうち、どの部分を表現するかをしっかりと事前にイメージしておきます。このように面接は、自分視点ではなく、企業視点で進めるために、応募する企業によって、PRする内容を変えることも必要です。
<面接で絶対聞かれる5つの質問>
1 自己紹介、自己PR
最初に、自己紹介をしてください、自己PRをお願いします。と言われる可能性は高いです。 まずはよく似たのこの2つの違いを押さえておきます。 自己紹介はあくまで自分の学歴や職歴などについて簡単に答えること。自己PRは、これに加え、取得資格や実績、得意なことなど自分自身をアピールすることを求められています。違いをしっかりと把握し、相手が求めている答えを解り易く、簡潔に答えます。
その後の質問や、面接の構成は、この質問の答えにより決まることがあります。例えば取得資英 検1級、特技として英語に関する内容を答えたにも関わらず、英語のニュース番組を見て理解ができますかという質問に、「今は、ほとんど英語に接する機会がないので、自信がありません。」などと答えると、せっかくの自己PRが却って悪印象にもなりかねません。自分が言ったことにどのような質問がされるかをできる限り沢山想定し、それにも答えられるようにしておきましょう。
2 志望動機
給与、時間帯、休日などの条件面で志望したとしても、「給料が高かったから」「土日祝が休みだったから」とあまりにもストレートに志望動機を答えられると、面接官の評価は下がってしまいます。本当のことを言ってはいけないわけではありませんが、事前に企業について調べ、仕事内容、理念、経営方針、特徴などを会社のことをよく理解し、自分の志望動機をまとめたうえで、面接に臨みたいものです。その際、御社はこんなに素晴らしいという評価を口にするのではなく、自分自身の資格、学歴、職歴、趣味、特技などと絡め、自分が、会社にどう貢献できるかをアピールし、5.将来の夢、希望につながるように意識してください。
3 職歴について
今まで経験してきた職種、業種についての質問です。転職回数、経験した職種、業種の数にもよりますが、仕事を通して、何を学び、何を経験してきたのかを問う質問は絶対にあります。
その際、ぱっと見たとき、全く違う経歴が並んでいると、移り気で、一貫性がないと判断される危険があるので注意が必要です。4.退職理由とあわせ、なぜ全く違う職種、業種に転職したのかを答えられるように準備しましょう。いろんな経験をしてみたかったというのは理由となりますが、その経験から何を得たのか、また、その得たことをどのように次につなげたのかということがストーリーとして成り立つことで、説得力が違ってきます。例えば、接客業をした後、製造業、介護 と転職した場合には、接客業で、コミュニケーション能力が鍛えられたお蔭で、製造業に転職した後も、職場の人間関係を円滑に築くことができた。製造業で三交替の仕事を経験したため、介護の仕事も交替勤務があっても抵抗なく従事することができた。と言えば、全く違うように見えたキャリアにつながりと一貫性が感じられる、評価につながります。
4 退職理由
前職を辞めた理由は、まず聞かれると思ってください。
本当の理由は、①職場の人間関係②待遇面③仕事内容に不満があったなどかもしれません。しかし、こうした理由をそのまま正直にぶつけることで、否定的な印象にならないように注意しなければなりません。同じことでも、言い方を工夫すれば、聴いている側の印象は全く違います。また、理由はどうあれ、自分のスキルアップや目標に向かってやむなく退職したという前向きな言い方に変えてしまうほうが効果的です。自分は悪くない。会社や周りのせいだ、という態度は悪印象につながります。
以下、参考にして頂き、事前に答えを考えておいてください。
①職場の人間関係 上司の熱心なご指導を私自身が消化しきれず、身を引いてしまいました。しかし、退職後は、このことを客観的にとらえる機会に恵まれ、次にこのようなことが起きても、柔軟な受け止め方ができるようになったと思っています。
②待遇面 数字として結果を出してきましたが、待遇に反映されませんでした。自分自身を試し、会社に貢献していることを実感できる成果主義の会社に転職したいと考え、応募しました。
③仕事内容 事務職の募集でしたが、入社してみると電話営業が主な仕事でした。上司に相談しましたが、事務の仕事の空きがなく、残念に思いましたが退職を決意しました。面接時に募集内容の再確認をしなかったことで、会社にご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳なく思っています。
5 将来の夢、希望(目標)
仕事の姿勢、取組み、将来志向を評価される質問です。「わが社で何をしたいのですか」 「10年後の自分がどうなっていたいと思いますか」というような質問も同様です。 志望動機と絡め、入社後に、何を目指し、何に向かって努力をする覚悟があるか。また、仕事だけではなく、自分自身の成長や、家族のことなど、夢やビジョンを熱く語ってください。やる気、情熱が感じられ、仕事が、その人自身の成長にもつながると理解していることが伝われば、意欲的に、末永く頑張ってくれるだろうと感じてもらえることと思います。
そうはいっても、そこまでのビジョンは描けない、とりあえず生活のために、と思って面接に臨む方もいらっしゃるでしょう。その時は、無理をせず、「今は、将来に対してしっかりとした夢やビジョンを描けていませんが、御社で働くことを通し、上司や先輩から働くことの意義をも含めて学びたいと考えています。」など、前向きな姿勢をアピールすることで等身大の自分を表現できるはずです。
<面接にタブー5の5つの行動>
1 服装の乱れ、姿勢の崩れ
第一印象のうち、視覚(見た目)の印象が55%(メラビアンの法則)と言われています。
清潔で、その場にふさわしい印象の服装で臨むことはもちろん、姿勢の崩れは、心の乱れを表すとも言えます。猫背、大股開き、腕組みなど、姿勢が崩れないよう、面接中は、緊張感を保ち、椅子は浅めに腰掛け、背筋をピンと伸ばした姿勢で臨みましょう。
2 貧乏ゆすりなどの癖を出す
「なくて七癖」という言葉通り、緊張すると癖が出やすいものです、貧乏ゆすりや、髪を触る。ボールペンの端をカチカチ動かすなど、自分の癖を意識し、面接時に出ないように意識しましょう。また、自分では癖がないと思っている人も、ご家族や親しい友人に、自分にどんな癖があるのか事前に聞いてみることも良いでしょう。
3 否定的な言葉、表現を使う
受け答えの際は、否定的な言葉を使わず、肯定表現を使うように心がけます。「○○は嫌いです。」は「◎◎は○○に比べてより良いと感じます。」というように否定的で限定的な言葉は、マイナスのイメージを与えかねないので注意しましょう。同様に、悪いことと良いことを言う場合は「後よし言葉」と言って、あとに良いことを言うと、肯定的なイメージになります。 「Aさんは優しいですが、厳しい面もあります」「Aさんは厳しい面もありますが、優しいです。」
4 言い訳が多い
質問に対し、自分をよく見せようといするあまり、言い訳から入ると、素直さがない、反省の態度がない、見栄っ張りというようなイメージを与えます。自分にとって、不利な質問や突っ込みにも、言い訳をせず、潔く対応するほうが評価が上がります。一旦受け止め、言い訳が必要な時には、言葉を選んで前向きな表現で言いましょう。
「転職が多いですね。」「いつも、頑張ろうと思って入社するのですが、上司に恵まれず、運が悪いんです」→「はい。どのような理由があっても、短期間で職を変わることは会社にご迷惑がかかるばかりでなく、自分自身の成長にもよくないということを痛感致しております」
5 だらだらとまとまりなく話す
自分のことを知ってほしい、認めてほしい、是非とも入社したいと思うあまり、質問に対して、だらだらと話しをすることは逆効果です。理解力が低い、要領が悪い、配慮が足りない、などとマイナスのイメージを与え、逆効果です。一息ついて、言うべきことを整理してから簡潔に話すことを心がけましょう。反対に、質問に対し「はい」「いいえ」の一言だけで答えるなど短すぎる答えも、やる気がないと判断され、マイナスです。
面接に際しての心構えや注意するポイントを簡単にまとめてみました。しかし、これを読んでも、「そうはいってもね」「では、どうすればよいの」など、ご質問もおありなのではないかと思います。
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